土質改良技術

万能土質改良機による建設発生土リサイクルシステム

土質性状の異なる2種類、あるいは3種類の建設発生土を組み合わせて混合処理
(粒度調整や強度改善)し、利用用途に応じた品質の盛土材料を製造するものです。
本技術の利用により、従来処分していた「不良士」を有効活用することができます。
建設発生土

 ※H29.4にNETIS掲載期間が終了しました。掲載時の情報はこちらから。
 ※NETIS推奨技術等専用サイトに掲載されています→残土処理技術

建設発生土リサイクルシステムによって製造した混合処理土の特徴

環境への影響

  • 自然土同士での土質改良を行うため、自然環境への悪影響はありません。
  • 発生土を盛土材料として循環できます。

品質・施工性

  • 均質であるため、盛土時の施工性がよくなります。
  • 混合処理後すぐに使えます。

再堀削性

  • 粒度調整し、締固めにより土構造物を構築するため、再堀削性に問題はありません。

堤防強化事業での活用

堤防強化事業とは、現在の堤防の安全性を照査し、洪水時の河川水や雨水の浸透対策として盛土を行い、堤防を強化するものです。
河道掘削や河床掘削を行い川の断面を広げ、掘削した土砂を混合し、製造された混合処理土を堤防の盛土材として使用します。

建設発生土リサイクルシステム全体フロー

事前調査
  • 試料採取
  • 土質試験
  • 適合性の判定
試料採取状況
混合処理の検討
  • 配合設計
  • 配合試験
  • 混合条件の決定
  • 施工計画書の作成
  • 設備の配置計画
  • 安全対策の計画
室内配合試験状況
施工計画
  • 混合条件の設定
  • 自動運転
  • 運転状況の確認
自動運転状況
品質管理
  • 現場簡易試験
  • 生産土量管理
  • 室内品質管理試験
  • 施工報告書
現場試験状況
盛土材として

堤防強化  混合処理土

混合事例

築堤材料に求められる品質条件項目
※施工地域毎に個別設計
■粒度特性 最大粒径
礫含有率
細粒分混入率
工学的分類
■コンシステンシー特性 塑性指数
■強度特性 コーン指数
土質試験データ
三角座標
粒径加積曲線

システムの特徴

4軸直列混合方式(特許取得済)

システムの中核となる「万能土質改良機」には、4軸直列混合方式を採用しており、
効率的で安定した混合処理を実現しています。
4軸直列混合方式

同時計量混合

計量コンベアで重量計算し、土砂ホッパのかき出し量を調整することで混合比率を一定に保ち、自動制御により管理しています。

混合パターン

混合パターン

システム配置図

混合種類

システムの仕様(標準仕様)

                                 
設備名 規格 用途
万能土質改良機(制御装置含む) モータ容量:22kW×4  
4軸直列混合方式 最大120m3/h
土砂の混合
土砂ホッパ(掻き出し装置付)
万能土質改良機専用
モータ容量:7.5kW  
ホッパ容量:2m3
土砂の投入口・定量土砂の搬出
計量コンベア(計量装置付)
万能土質改良機専用
モータ容量:7.5kW  
ベルト寸法:750mm巾×10m
定量土砂の搬送・計量
投入コンベア
万能土質改良機専用
モータ容量:5.5kW  
ベルト寸法:750mm巾×7.3m
中間搬送
排出コンベア
万能土質改良機専用
モータ容量:7.5kW  
ベルト寸法:750mm巾×10m
混合土砂の搬送
※万能土質改良システムの総質量
  2種混合仕様…32.6t(トラック台数 12t車…1台、10t車…5台)                 
  3種混合仕様…40.0t(トラック台数 12t車…1台、10t車…6台)
  2種混合+固化材添加仕様…35.4t(トラック台数 12t車…1台、10t車…6台)                 
  3種混合+固化材添加仕様…42.8t(トラック台数 12t車…1台、10t車…7台)
※本システムの運搬費は、質量20t以上の建設機械の貨物自動車等による運搬としてご計上ください。
※2種混合は、諸条件により下記のタイプもあります。(日当たり施工量は目安です。)                  
  2種混合(2L)…日当たり施工量 400m3~600m3                  
  2種混合(3L)…日当たり施工量 700m3~1000m3
万能土質改良機 土砂ホッパ 計量コンベア
万能土質改良機 土砂ホッパ 計量コンペア
投入コンベア
投入コンペア
排出コンベア
排出コンベア

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